医療-マイクロニードル
私たちは、
医療用のマイクロニードルを
開発しています
簡便で痛みの無い皮内投与を実現する新たなソリューション、それがマイクロニードルです。
何故、注射が必要なのか
注射以外の投与経路では、
薬剤を確実に体内に届けることができません。
<注射以外の投与経路>
投与経路 | メリット | デメリット |
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経口 | 痛みが無い
飲むだけで簡便 | 消化管、肝臓で代謝を受けてしまう |
経皮 | 痛みが無い
貼るだけで簡便 | ほとんどの薬剤が吸収されない |
経皮、経口共に痛みが無いというメリットがありますが、経皮では分子量が大きい(500以上)薬剤は殆ど吸収されません。
また、経口では、吸収過程で消化管や肝臓を通過し、代謝を受けるため、確実に薬剤を体内に届けるためには注射が必要です。
ABOUT SOLUTIONS
上記リンクより、知りたい情報にアクセスすることもできます。
01
中空型
通常の針と同じ中空型を採用しています。
中空型のメリット
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薬剤選択の自由度が高い
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適量の薬液を注入することが可能
図 シンクランドが取り組む中空型(ホロー)マイクロニードルの特徴
マイクロニードルは、その形状や使い方によって次の4種類に大別できます(図)。
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ソリッド型
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コート型
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溶解型
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中空型
参照文献:Biomedicine & Pharmacotherapy 109 (2019) 1249-1258
ソリッド型は極細のトゲのようなもので、皮膚に穴を開けるだけの機能しかありません。ソリッド型で穴を開けた後で、薬液を染み込ませた基材スポンジを上から押し当てて、薬液を皮膚内に浸透させます。コート型は、ソリッド型の表面に薬液をコーティングしたもので、刺さった部分の薬液が溶け出して皮膚内に浸透します。溶解型はマイクロニードル自体が薬液でできていて、刺さったニードルがすべて溶けて皮膚内に浸透する仕組みです。コート型では、表面にしか薬液がコーティングされていないので、浸透できる薬液の量がとても少ないという欠点がありますが、溶解型ではマイクロニードル全体が薬液なので、薬液の量を増やすことができます。しかし、これらの3つの方法には、薬液量のコントロールが難しく、浸透できる量もわずかだという欠点があります。それに対し、シンクランドが開発した中空型は、マイクロニードルの先端に穴が開いており、普通の注射針と同じように薬液を投与できることが特徴です。中空型マイクロニードルなら、理論上は自由に投与する薬液量を制御できます。薬液量を制御できることが、中空型マイクロニードルのメリットですが、穴を開けるため強度が弱くなることや、製造が難しいというデメリットもあり、これまで量産に成功した事例はありませんでした。しかし、そのメリットを魅力に感じた代表の宮地は、世界でまだ誰も成功していなかった中空型マイクロニードルの製造に挑戦することにしたのです。
02
痛みの無い注射
1. 太さは蚊の針と同等
2. 痛点のある真皮の奥まで届かない
03
安全な材料
生分解性材料を採用しています。
マイクロニードルは、非常に小さいため折れてしまう可能性が否定できません。シンクランドでは、万が一折れても安全な生分解性の材料をその素材に採用しています。また、金属針とは異なり、廃棄が容易というメリットもあります。
04
簡便な皮内投与
従来の針を用いた皮内投与
完全に刺入すると筋肉内まで到達してしまいます。
シンクランドで開発中の医療用マイクロニードル
完全に刺入しても皮内に留めることが可能です。
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皮内投与の更なるメリット
皮内には免疫細胞が多く存在しているのです。
皮膚は、外界との最前線に位置する臓器で、異物の侵入を防ぐために、多くの免疫細胞が存在しています。
血中の2倍の免疫細胞が存在すると言われています。
皮膚内に細菌といった異物が侵入すると、免疫細胞が攻撃を開始します。
かぶれや発赤が起こるのは、免疫細胞が反応し炎症反応が起こるためです。
この免疫細胞が多いという特性があるため、皮内はワクチンの投与部位として非常に注目されています。
マルホ皮膚科セミナー(2015年10月1日)資料より引用
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